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執筆者の写真林院長

進化論


生物は不変のものでなく長時間かけて次第に変化したと考える説を進化論という。進化論において多くの支持をえられているのがダーウィンの自然淘汰説である。同種であっても変異などにより個体間に違いがあり、その性質の違いが種の存続に有利であれば適応存続されるという考えである。もっぱら最近では、遺伝子研究の進歩によりサルとヒトのDNAがあまりにも違いすぎていることからサルからヒトへの進化は考えにくいという考えすら出てきた。

桜の開花宣言から幾日もせずに満開かと思われたが、寒の戻りの影響でまだ蕾が目立つ桜を眺めながら、私は公園でたたずんでいた。私と同じように時期早尚の花見となってしまったと思われるふくよかなお婆らが何やら井戸端会議をしていた。

「テレビに出る子もそうだし、最近の子はスタイルも良くて顔もキレイな子が多いよねえ。」

「ホントあたしらと違い、美男美女ばかりだわ。あははは。」

「それにしても最近の子はあたしらと比べて何でだろうね。食べてるものが違うからかしら。」

「ほら、やっぱり昔と違って進化しているのじゃない。だって、美男と美女が結婚したらそりゃべっぴんさんの子になるでしょう。ブサイクとブスはなかなか結婚できないからだんだん淘汰されるのよ。」

春なのに寒の戻りで体が身震いしていたのにお婆の進化論で心まで身震いした。

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