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執筆者の写真林院長

釣り


休みの日に趣味に没頭することは良い休日の過ごし方の一つであろう。山登り?ゴルフ?なかなかこれぞ私の趣味であると言い切れるものがない。私の休日の過ごし方はいたってシンプルでゴロゴロしながらテレビを眺めることである。真剣にテレビを見てるわけでもなく、ただゴロゴロしながらテレビを眺めることである種のリラクゼーション効果を得ようとしている。休日ならば文字通り日々の仕事の疲れを休める上で、このような休日の過ごし方も良しと思われるが、良しとしない人もいる。一日中、ゴロゴロしながらテレビを眺める姿は、客観的に見てあまりに堕落しきっており、不健康に見えるからだろう。妻は、私に趣味を持つすすめを命じた。

幾多ある趣味の中でも釣りは王道といっても過言ではない。王道を歩むことに間違いはないと信じて、釣り道具を揃えるために釣具店へ赴いた。どうやら釣りには竿と糸と仕掛けがあればできるらしい。すべて釣具店で購入しうるが、店主の話だと釣り師ならば仕掛けは自作するのが当然のような風潮があるそうだ。釣り師は在り来たりの店頭で売られている仕掛けで釣られるほど魚は甘くないと言う。そして、仮に店頭で買った出来上がりの仕掛けで魚を釣ったとしてもそれは魚屋で魚を買うのと何ら変わりがないという。どうやら釣りを始めるにはまず仕掛けを作ることを学ばなければならないようだ。釣りイコール外出に思えたが、結局のところ仕掛けを作るには自室にこもりがちになり、果たしてそれが良い休日の過ごし方と言えるだろうか。

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