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誕生日

  • 執筆者の写真: 林院長
    林院長
  • 2019年4月12日
  • 読了時間: 1分

 誕生日を迎えた。ケーキがなければ、誕生日を祝った気がしないので、ケーキ屋へ赴くことにした。私にとって特別なことがなければ、ケーキなんて買うことがないだけに誕生日は良い大義名分といったとこだ。古代ギリシア人は月の女神アルテミスの誕生を祝うために丸いケーキを用意し、火を灯したローソクをたてて月あかりを模したそうである。いつしかその習わしが個人の誕生日を祝うものになった。  ケーキ屋に入るなり、齢5才くらいの金色の髪が綺麗な女の子が母親にしがみつきながら泣いていた。どうやら母親がわが子のためにデコレーションケーキを注文したようであったが、注文内容で店主と母親に行き違いがあったようである。 『I said rainbow!』

と母親が店主に怒り出した。ランボーが描かれたデコレーションケーキを持って店主はただ困惑するばかりであった。さすがのジルベスター・スタローンもこの時は、5才の女の子を喜ばすことは出来なかった。

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