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執筆者の写真林院長

エルニーニョ


今年は熱帯太平洋でエルニーニョ現象が見られた。この気象変動現象は数年に一度春から冬にかけて発生する。エルニーニョ現象が発生すると、西太平洋熱帯域の海面水温が低下し、西太平洋熱帯域で積乱雲の活動が不活発となるので、日本付近においては、夏季は太平洋高気圧の張り出しが弱くなり、気温が低く、日照時間が少なくなる傾向がある。また、西日本日本海側では降水量が多くなる傾向がある。冬季は西高東低の気圧配置が弱まり、気温が高くなる傾向がある。このようにエルニーニョ現象が発生すると日本は冷夏、暖冬となる傾向にある。 さらに、今年は梅雨明けも遅く、7月なのに日差しが少なく、気温も低い。昨年の夏の災害級の暑さに比べたら涼しい夏は歓迎すべき気候に感じるのだが、農作物の不作、夏商戦の家電製品などの低迷が予想され、農家や業者にとっては歓迎できる状況ではないかもしれない。

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