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執筆者の写真林院長

ザリガニ


都心に住む子供らは、6月上旬ごろに遠足で田植え体験やザリガニ釣りを楽しむ為に、私の実家近くに訪れる。都会っ子からみれば、私の実家は田舎なんだなと改めて感じるところがある。それにしても、本当の都会っ子は田舎にまで足を運ばなければ、泥んこ遊び、虫採りやザリガニ釣りができないのは何だか可哀想に思う。

虫採りは小さい子供にとって、虫の殺生から命というものには終わりがあることを知り、その尊さを学ぶよい機会に思われる。ザリガニ釣りも然り。幼少期の私は同級生である魚屋のせがれから売り物のゲソを何本か拝借して、小枝にタコ糸でゲソを縛り付けた簡単な仕掛けを持って田んぼ近くの用水路や沼でザリガニ釣りを楽しんだ。赤く大きなアメリカザリガニ、通称マッカチンを釣り上げるため、日暮れまで頑張った記憶がある。遊びから学ぶことは一生の宝、都会っ子は何して遊ぶんだい?

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