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  • 執筆者の写真林院長

帯状疱疹


『前にもなったことがあるのだけど、帯状疱疹かしら。』 80歳女性の患者さんが外来に診察に来られた。 『お痛みはありますか?』 『ちょっとピリピリするけど、がまんできる。』 右季肋部に赤い斑点と集簇した水疱が帯状にあらわれていた。名前の由来にもなっているが帯状疱疹である。小さい頃にかかったヘルペスウィルスの一種である水ぼうそう(水痘・帯状疱疹ウィルス)が神経節に潜伏感染していることで加齢・疲労・ストレスなどにより免疫低下が引き金となり生じる。 『帯状疱疹のようですね。お薬お出ししますね。』 『またあのおなごみたいな名前の薬飲むの?』 『えっ?!リリカですか?』 『いや違うなぁ。それは今風だな。確かミチコだっけか・・そうだミチコバール。』 『・・・。メチコバールですね( 笑 )』 帯状疱疹は一生に一度かかるかかからないかでほとんど再発することはないが、免疫低下を及ぼす大病を患ったりするとまた帯状疱疹になることもある。治療はリリカやメチコバールなどの鎮痛薬も必要ではあるが、抗ヘルペス薬がまずは必要である。

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